1階のブラックフロア。ブラックとはいえ、憂鬱さはまったく感じられません。それとは逆に、革張りのパネルで覆われたフロアやバブァースタイルのコーティング生地のカーテンにより、お洒落で官能的な雰囲気が醸し出されています。
2階のフランネルフロアは、オリビエ ラピドゥスのお気に入りの素材、フランネルから名付けられました。優雅でかつ控えめ、ユニセックスで飽きの来ない素材です。その少し男性らしい厳格さは、鏡やラズベリー色の壁によって和らげられています。
3階のルビーフロアは、デザイナーにとって縁起の良いカラーを活用し、優雅なコントラストであったり、色と素材の意外な組み合わせ(革とガラス、レッドとホワイト)で表現されています。これらの力強い二重性は、トゥルモンドボシャールによるカーペットのマリンブルーによって和らげられています。
4階のクチュールフロアは、オリビエ ラピドゥスの幼い頃の部屋にあったもののように、メタル製のパネルで覆われた壁になっております。ピンク、ブルー、グリーンのカーペットは、陰と陽の精神を演じています。
5階のパールフロア。デザイナーはこのフロアに、裁縫と宝石の縁起の良いアクセサリーであるパールを見事に取り入れました。長いパールのネックレスがカーペット、バスルームのタイル、シルクのカーテンを優雅に装飾しています。
ホテル最上階のスカイフロアは、空に最も近く、ファッションショーの終幕へと導きます。602号室ではランボルギーニのスポーティーで洗練された世界が演出されており、スイート2部屋には、スカイブルーが演出されています。オリヴィエ ラピドゥスは、1999年に輝かしいウエディングドレスを作り出した時のように、アールデコ調の家具、グラフのような模様のカーペット、光繊維のカーテンを使用し独自の美しいひねりを演出しました。
パリの屋根を眺める2つのスイートルームのテラスには、シンプルなKettalの家具やジャグジーが備えられています。赤い欄干によって保護され、メイクコードに基づいてデザインされた円柱状の鉢に植えられた植物により、ゆっくりとくつろげる雰囲気が生み出されています。